概 要 High-performance Embedded Workshopとは?

ルネサスでは、エディタ、コンパイラ、エミュレータといった組み込みアプリケーション開発に必要なツールを、開発ニーズや各種マイコン特性に合わせて多種多様に取り揃えています。統合開発環境 High-performance Embedded Workshopは、それらのツールを使いやすく統合するフレームワーク です。

High-performance Embedded Workshopを導入すると、各工程ごとに用意された複数のツールを、 あたかも多機能な一つのツールであるかのように 操作できます。さらに、ターゲットマイコンや開発体制によって、ツールチェイン構成や各種オプション設定の組み合わせはさまざまですが、それらをすばやく切り替えながら、 複数のプロジェクトでも効率よく 進めることができます。

すなわちHigh-performance Embedded Workshopによって、ツールの違い、ターゲットマイコン違い、開発体制の違いによる操作や管理の煩わしさが解消され 、それらに費やしていた時間が短縮できます。その結果、最も重要なコーディングや検証により多くの時間を割り当てることができるため、全体の開発期間を短縮しながらも高品質な製品開発が可能になります。

生産性を高める、High-performance Embedded Workshopによる統合イメージ

特 長

  • シームレスな開発環境
    High-performance Embedded Workshop環境では、ビルド(*1)後にすぐ、同環境内でシミュレータでオブジェクトモジュールの評価ができます。また、PCにエミュレータとターゲットボードが接続されていれば、そのまま本格的なデバッグが開始できます。ソースを修正する必要があればエディタウィンドウで修正し、ビルドボタンを押せば、修正後が反映されたオブジェクトモジュールが生成されます。ライタモードを備えたエミュレータ使用時は、オンボード書き込みまでを同一環境で済ませることもできます。

    *1. ビルド:コンパイル、アセンブル、リンクを実行してオブジェクトモジュールを生成する一連の処理。
  • 開発に専念できる快適な操作性
    High-performance Embedded Workshopのインターフェース(GUI)は直感的に分かりやすく、かつ複数のツールに対して一貫性があります。また、ソースファイルのキーワードに色づけする、実行結果をグラフィカルに表示するなど、解析しやすい表示ができます。インストール後のさまざまな設定やカスタマイズも、分かりやすいGUIがサポートします。操作に早く慣れることができ、かつ、上級者向けにカスタマイズも可能です。
  • テスト支援機能で開発効率向上
    コマンド実行結果のウィンドウ内容を、イメージファイルで保存したり、 比較したりできる「テスト支援機能」を搭載しています。 一連のコマンド処理は「マクロ生成支援機能」でマクロファイル (コマンドバッチファイル)に簡単に記録でき、ボタンひとつで再実行することもできます。このマクロ生成支援機能とテスト支援機能を組み合わせると、テストの実行、テスト結果の比較という 一連の繰り返しテストが効率よく実施できます。
  • 優れたプロジェクト管理
    High-performance Embedded Workshopには、プロジェクトの管理機能やカスタマイズ機能があります。また複数のプロジェクトを作成/管理することができ、さまざまなケースに最適な環境が構築できます。
  • 便利な組み込み型エディタ
    標準搭載のエディタは、ビルドエラー表示をクリックするとソース中の当該エラー箇所への移動できるなどの組み込み型ツールならではの特長を持ち、編集、検索、置換はもちろん、C++クラスブラウジングほか多様な機能でスムーズなコーディングを支援します。
  • 外部ツール連携
    ルネサス製ツールだけでなく、サードパーティ製ツールとも連携可能です。バージョン管理ツール(Microsoft(R) Visual SourceSafe他)や、各種設計・検証ツール(CASEツール、エディタなど)などと連携しています。
  • 容易な環境構築(インストール)
    High-performance Embedded Workshopは、ルネサスのコンパイラパッケージやエミュレータパッケージに同梱されています。各パッケージのソフトウェアツールをインストールすれば、自動的にHigh-performance Embedded Workshopがセットアップされ、ソフトウェアツールも登録されます。すでに環境がセットアップ済みの場合は、自動的にソフトウェアツールの追加登録のみが実施され、利用中のHigh-performance Embedded Workshopが機能拡張されます。

  • オートアップデート機能( オートアップデートユーティリティ 内蔵)
    登録したルネサス製ソフトウェアツール、およびHigh-performance Embedded Workshop自体の最新版リリースは、High-performance Embedded Workshopのオートアップデート機能によって、インターネット経由で自動検知できます。 ソフトウェアのアップデータが検出された場合は、ウィザードによる簡単操作でスムーズにソフトウェアを最新版に更新できます。 オートアップデート機能のオン/オフ、確認スケジュール、アップデート実行の可否は、ユーザが自由に設定できます。
  • 便利なドキュメント管理機能 ( Document Updater 対応)
    ユーティリティ 「 Document Updater」がHigh-performance Embedded Workshopのメニューから呼び出せます。 Document Updaterを使うと、ルネサスWebサイトの膨大なドキュメントライブラリから、High-performance Embedded Workshopで設定したMCU情報をもとに、関連するドキュメントだけをワンクリックで検索できます。更新の有無をチェックしたり、必要なものをまとめてダウンロードしたりする機能もあり、大変便利です。 なお、Document Updater V.2.00では、関連するルネサスWeb情報へのアクセス機能や、ローカルPC上の参考書も管理できるMy Manuals機能が追加され、 さらに便利になりました。

対応MCU

High-performance Embedded Workshopは、以下のルネサスマイコン用の組み込みアプリケーション開発をサポートしています。

*1.M32Rファミリでは、エミュレータシステムは外部ツールとしての接続となります。
* 各マイコンの詳細情報は マイクロコンピュータ をご覧ください。 マイコンの検索には、画面右上の型名検索 ( 検索ガイド ) が便利です。