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ルネサスのモバイルソリューション SH-Mobile 対応ミドルウエア
動画像とサウンドへの対応をメインにSH-Mobile向けのラインアップを大幅に拡充
 

ルネサスでは、従来からミドルウエアの充実に努めてきた。ルネサスが提供しているミドルウエアには、特定アプリケーション向けのLSIやカスタムLSIに向けた専用ミドルウエアと、マイコンに向けた汎用ミドルウエアがある。ここではSH-Mobileに向けた専用ミドルウエアを中心に紹介する。

 
SH-Mobileに搭載された各種IPの性能を最大限に引き出す
 

SH-Mobileは携帯電話用アプリケーション・プロセッサであり、それに向けたミドルウエアは、SH-Mobileに搭載された各種IPの性能を最大限に引き出すものとなる。ハードウエアIPは、ミドルウエアと一体になって初めて本来の性能を発揮できるものであり、ミドルウエアの充実は半導体メーカーとしての重要な役割となっている。

 

ルネサスでは、動画像、サウンド、通信、システムに向け、従来から豊富なミドルウエアをラインアップしている(図1)。そのなかでもSH-Mobileに向けたミドルウエアは、高画質や高音質をキーワードとして、動画像ミドルやサウンドミドルの開発に注力してきた。最近では、著作権保護などセキュリティ関連のミドルウエアも充実させている。

 

図1:ルネサスのミドルウエア製品全体ロードマップ
動画像、オーディオ/音声、通信、システムに向け、従来から豊富なミドルウエアをラインアップしている。

 
MPEG-4、H.264、H.263の各処理を単一のミドルウエアで実現
 

まず動画像ミドルウエアとして、JPEG、MPEG-4、2D/3Dグラフィックス、H.264などさまざまな動画像コーデックに向けたミドルウエアが用意されている。S H -Mobileでもこれらのミドルウエアを積極的に活用してきた。さらにSH-Mobileでは、動画エンジンとなるVPU(Video Processing Unit)を搭載しており、それに向けたミドルウエアも用意している。VPUは、VPU4および1280×720画素まで対応したVPU4Sが最新版となっており、VPU5が開発中となっている(図2)。

 

VPU4は、携帯端末の画像符号化/復号化処理をフレキシブルに実現するため、MPEG-4、H.263、H.264、JPEGといったコーデックに対応している。一方、VPU4用ミドルウエアは単一でMPEG-4、H.264、H.263の各処理を実現している。

また、符号化情報、フレーム間符号化制御や画面内符号化制御、量子化係数の決定やコスト係数の決定、高画質化レート制御など、高画質制御アルゴリズムに関わる処理をミドルウエアで行っている。ISDBT/DMB/DCVB-H に対応したNAL(Network Adaptation Layer)にも対応した。

 

図2:VPUに対応したミドルウエアのロードマップ
VPU4に向けたミドルウエアは、MPEG-4、H.264、H.263の各処理を単一のミドルウエアでフレキシブルに対応させている。

 
aacPlusやWMA Proなどのミドルウエアもラインアップ
 

サウンドミドルウエアのラインアップも充実しており、SH-Mobile 向けに限っても極めて豊富に取り揃えられている(図3)。

最新サウンドミドルウエアとしては、aacPlusやWMA Pro(WindowsMedia Audio Pro)などがある。

aacPlusは別名“MPEG-4 High-Efficiency AAC”と呼ばれる。MPEG-4で使われる音声圧縮方式の一つで、従来MPEGで採用されてきたAAC方式の約半分の容量で同等の音質を再現できる。128kbpsで5.1chサラウンドが、また48kbpsでCD並みの音質を再現できるという。提供するaacPlusデコーダはパラメトリックステレオ対応に引き続き、現在、地上デジタル放送に対応したバージョンまで開発済みである。

 

マイクロソフト社が開発した音声圧縮方式であるWMAでは、WMA Voice、WMA、WMA Proをはじめ、WMA Losslessと、低ビットレートから高ビットレート対応WMAまで、幅広いラインアップとなっている。

他方、ファイルシステムなどシステムを構成する上で必要となるミドルウエアも充実している。最近では、音楽配信に対応した携帯電話が増えるなか、システムミドルウエアとしてDRM(Digital Rights Management:デジタル著作権保護)に向けたミドルウエアもラインアップした(図4)。ルネサスとしては、まずWM用DRMミドルウエア(WMDRM)を用意し、その他のDRM規格に対応したミドルウエアも順次用意していく。

また、携帯電話などのポータブル機器とWindowsパソコンを接続し、コンテンツのやり取りを行うMTP(Media Transfer Protocol)ミドルウエアも用意している。また、これら豊富なミドルウエア群を活用したワンセグ対応ミドルウエアも用意しており、DTVシステムなどを容易に構築できる。

 

図3:携帯電話向けサウンドミドル開発ロードマップ
さまざまなサウンドコーデック規格に対応したミドルウエアを、市場動向を見据えながら取り揃えていく。

 

図4:WMA用DRMミドルウエア構成例
WMAデコーダに加えWM DRMを用意している。また、MTPミドルウエアも用意することで、WMに対応したコンテンツの著作権保護、再生、Windowsパソコンとのやりとりなど一連のコンテンツ処理に関する機能をミドルウエアで実現できる。

 

図5:SH-Mobileを使用した地上デジタル放送向けDTVシステム応用例
SH-Mobileを搭載した携帯電話で地上デジタルのワンセグ放送受信機能を実現していく上で必要となるミドルウエア群を用意している。

 

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