ベースバンドプロセッサとアプリケーションプロセッサを切り離すという方向性が高く評価される一方で、これら分離された両者をワンチップに統合して携帯電話開発時のコストと期間を削減したいという要求もある(図1、図2)。 そこでルネサスは、株式会社NTTドコモと共同で、GSM/GPRSとW-CDMAに対応するデュアルベースバンド機能をSH-Mobileに統合した「SH-Mobile G1」を開発した。「この共同開発を通じてルネサスは、NTTドコモとの間で携帯電話開発のロードマップを共有し、インフラとアプリケーションの進化の足並みを完全に揃えることができます」(同)。 さらに、アプリケーション機能を先行させたものについては、「SH-Mobile Gseries」のラインアップで展開し、ベースバンド側の変化のタイミングとのずれを回避していく(図3)。 | | SH-Mobile G seriesではさらに、開発パートナーとして富士通株式会社、三菱電機株式会社、シャープ株式会社(ABC順)を加えた5社共同で「SH-Mobile G2」を開発中である( 図4 )。SH-MobileG1がLSIの開発であったのに対し、SHMobileG2はLSIに加えハード、ソフトを含むプラットフォームとして開発されるという点で大きく異なる。「今後、S H -Mobile G2を採用した携帯電話開発では、基本部分をG2のようなプラットフォームに任せてしまい、独自色を出すための機能やデザインなどの開発に注力するスタイルになると予想しています」(同)。2006年4月には、プラットフォーム開発・販売の専任組織も立ち上げた(図5)。 また、SH-Mobile G series自身も、先進の開発プラットフォーム技術としてルネサスが注力する「EXREAL Platform™」をベースにして開発されている。 EXREAL Platform™は、プラットフォームのためのプラットフォームという位置付けから「マザープラットフォーム」とも呼んでいる。既存のソフト/ハード資産(コンポーネント)の再利用性を高める土台を提供し、機能拡張や追加が大幅に効率化できる仕組みによって携帯電話の開発工程を最適化することが可能になる。 |