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金融分野:

bank現在、磁気カードによる偽造・不正の被害額は数百億/年といわれており、特に金融分野でのICチップ磁気カードは機能性に加え、安全性の面からも今後一層加速されていくと思われます。

長年、セキュアマイコンを研究開発し、豊富なノウハウを持つ我々は、顧客との間に確かな信頼関係を築いてきました。ルネサス エレクトロニクスでは、2Kバイトの小容量EEPROM搭載品から288Kバイト(マルチアプリケーション対応)という大容量品まで幅広いラインアップを提供しています。

また、セキュリティ機能強化のため、暗号コプロセッサ内蔵品の開発にも力を入れています。さらに、用途の広がりに対応した幅広いラインアップ強化に加え、MULTOSTM(*)、JavaCardTM(*)というICカード用標準OSに対応したセキュアマイコンの開発にも努めています。
我々は、マルチアプリケーション向け、Mコマース向け製品への期待が高まっているなか、こうした金融市場の動向、ニーズを的確に把握し、技術開発に取り組んでいます。

ICカード用標準OSへの取組み:

我々は、Java Card ForumMULTOS 普及推進団体MAOSCOの会員として、その普及活動に励んでいます。また、Global Platform仕様のマイコン開発や、カードメーカと協力してその専用OSの開発にも取り組んでいます。

金融分野とルネサス エレクトロニクス:

我々は、長年にわたり金融分野のニーズ、市場の動向、多様化する用途に合わせて製品展開・開発を進めてきました。そしてこの取組みが多くの顧客の信頼を得る結果につながり、顧客のビジネスの発展に貢献してきたと考えています。我々は、ドイツにて現在5000万以上も発行されている電子マネー、ゲルトカルテの導入を支え、ルネサス エレクトロニクスのセキュアマイコンは、ZKA(ドイツ銀行協会)にもその実績を認められています。

今後は、EMV仕様に基づいたマルチアプリケーションカード、例えば交通乗車券、プリペイド用途との融合といったユーザーの利便性向上を実現できるセキュアマイコンの開発を推進していきます。
(*) Java CardTMは、米サン・マイクロシステムズ社の登録商標です。
(*) MULTOSTMは、MAOSCO Ltd.の登録商標です。

 

交通分野:

鉄道鉄道、バスの電子乗車券として非接触型ICカードでの利用が広まっています。非接触だと手から離さずリーダライタに近づけるだけで自動改札機が通過できる上、乗り越しても自動精算してくれる便利さがあります。また事業者にとっても、故障が少なくなりメンテナンスコストが低減されるメリットがあります。

また、有料道路の料金所において、車載器にETC(IC)カードを挿入するだけで一旦停止することなく通過できるETCシステムは、交通渋滞の緩和や、キャッシュレス決済(料金は銀行口座から-クレジット決済)による利便性の向上に期待されています。

 

交通分野とルネサス エレクトロニクス:

ルネサス エレクトロニクスではこうした交通分野で使われる非接触I/Fをもち、また従来培ってきた接触系のセキュリティ技術をひとつのチップに集積したデュアルウェイカード用スマートマイコンのラインナップを増やしていく予定です。

交通分野におけるICカード:

現在、アジア地域を中心に非接触型ICカードの利用が広がっています。すでに香港、日本、シンガポール等で実用化され、日常的に使われています。磁気乗車券方式に比べ利便性が高く、また信頼性も高いので世界的に採用が進むものと思われます。


モバイル:

モバイル デジタル・モバイルコミニュケーションの幕開けとともに、ネットワークアクセスにおけるセキュリティ確保として、ICカードは重要な役割を果たしてきました。

 

SIMカードとは:

欧州、北米、日本をのぞくアジアなど、世界規模で普及している携帯電話の方式にGSM方式がありますが、このGSMに使われるICカードがSIMカードです。SIMカードは、電話番号や電話帳など個人情報を登録でき、携帯端末を買い換えてもカードを差換えるだけで、以前と同じ電話番号のままその場ですぐに使うことができます。つまり、利用者は自由に携帯端末を選ぶことができるのです。

また、JavaCardのようなICカード用標準OSを採用したSIMカードや、SIMカードを使った様々な付加価値サービスを短期間に開発するSIMアプリケーション開発キットなどの研究・開発も進み、ますます携帯電話の機能拡張、サービス向上に役立つSIMカードの存在が重要なものになってきています。


SIMカードの今後 ― UIMカード:

現在、広く海外で普及しているGSM方式に続き、日本でもW-CDMA方式が、また米国を中心としてCDMA2000方式が本格的にサービスを開始しています。そして、この新しい方式に採用されているのがSIMの上位互換ICカードのUIMカードです。

UIMカードは、SIMカードが一方式のGSM内でしか利用できないのに対し、無線接続方式の異なるサービス内での国際ローミングが可能です。そのため、異なる方式を採用した携帯電話どうしでも、UIMカードを差替えれば、同じ電話番号がそのまま使用できます。

そしてSIMカード同様、UIMカードには加入者情報が書き込め、利用者に携帯端末の使い分けの自由を与えます。またクレジット機能を搭載して、電子マネー代わりのモバイル決済も可能ですし、電話番号のほか個人情報等を記録して、ID代わりとしても役立ちます。

そのほか、株価情報・天気予報・スポーツ情報・交通情報・ゲーム機能・E-コマース・デジタル署名・旅行やコンサートの予約など、携帯電話の利用用途は、今後無限に広がっていくでしょう。


モバイル市場とルネサス エレクトロニクス:

当社はSIMカードサービスのスタート時より、MONOS型EEPROM技術の開発に着手し、高性能EEPROMへのニーズに応える製品を提供してきました。そして、また確かな実績を積んできました。

今後も我々は、やがて本格化するであろうM-コマース時代にも十分対応可能な高セキュリティ製品を提供するため、セキュリティ技術(暗号技術など)開発へのたゆまない取組みを行っていきます。

さらに、現在の8ビット、16ビットCPUコアと上位互換のある高速処理性能搭載32ビットCPUコアの開発に取り組み、マルチアプリケーションを可能にする大容量メモリへの強いニーズに応えていきます。


公共分野:

public 行政では、住民カードの導入が進んでいます。ICカードの高いセキュリティが買われ、こうした住民カード用として、今後普及していくものと思われます。

住民カードの利用は、本人認証を容易にし、住民票の交付、転入、転出手続きの簡素化が図れ、治自体における関係事務の合理化、効率化、よりよい住民サービスの提供に役立ちます。

すでに日本、台湾などで採用が始まっており、日本では、非接触型、台湾では、接触型が採用されています。

このほか、健康保険証をICカードに切り替えれば、診察券の発行手続きの省力化・カルテの検索や会計処理などの迅速化による患者サービスが向上すると思われます。 また、カードには過去の病歴や検診・検査結果などの患者情報を記憶できるので、加入者本人の健康管理に役立つほか、医療機関が患者情報を共有でき、治療にも大変効率的です。

ID:

market 本人認証のための社員証、学生証などにICカードの採用が増えています。

これらIDカードとして使われる場合、併せて入退出カード、食券カードとして使われるのが一般的で、さらに各々のセキュリティレベルに応じて、入退室許可を与えたり(アクセス権の設定)、入退室記録(履歴)を管理することも可能です。また、プリペイド機能を搭載することで、食堂や売店、自動販売機などの利用を可能にし、スピーディな精算処理(キャッシュレス化)を実現します。

 

セキュリティアプリケーション:

security 高セキュリティ技術を搭載したICカードは、カード所有者の識別情報等を蓄積できる理想的なプラットフォームです。そのため、ICカードはID、健康カード、Mコマースなど本人認証を必要とする様々な分野、シーンで、その活躍が期待されています。

昨今、インターネットを利用したE-コマースが飛躍的な発展を遂げています。ICカードマイコンのセキュリティの高さが、個人情報の漏洩や不正アクセスからインターネットユーザーを守り、安全なオンライン商取引を可能にします。
有料放送(Pay-TV)業界においても、本人認証に役立つICカードは、そのセキュリティシステムの中核に位置付けられています。

 

セキュリティアプリケーションとルネサス エレクトロニクス:

すでに、多くのTVセットトップボックスに当社製品が採用されています。この実績が示す通り、ルネサス エレクトロニクスは、常に顧客ニーズに対応した安全で効率的なソリューションを提供しつづけ、この分野におけるICカードの普及をリードしています。

マルチアプリケーション:

multi 従来のICカードは、各カードメーカにより独自にOSが開発され、単一のアプリケーション機能しか持ちえませんでした。そのため、テレフォンカード、銀行カード、クレジットカード、IDカードといったように、カードの枚数が増え、財布の中を占領し大変不便なものでした。

例えば、 GSM携帯用にプログラミングされたカードでは、その用途は、GSM携帯に規定されてしまいます。もし、利用者がほかのアプリケーションを動作させたいと考えたら、別の新しいカードに格納しなければなりませんでした。

これに反して、マルチアプリケーションOSは、1枚のICカード上で複数のアプリケーションを同時に動作させることを可能にします。例えば、 クレジット、電子マネー、IDといった別々のアプリケーションを1枚のICカードに格納できれば、3枚のそれぞれのカードを携帯するよりもはるかに便利といえます。その他、カード発行者側が高セキュリティを保った上でアプリケーションの開発、追加、削除ができたり、カード発行のコスト削減になるなど様々なメリットがあります。

このようなマルチアプリケーションICカード用標準OSの主流となっているのが、MULTOSJava Cardです。

ルネサス エレクトロニクスが提供する高セキュリティ・大容量メモリ・暗号コプロセッサ内蔵セキュアマイコンも、もちろんこの標準OSに対応しています。

 

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