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ルネサスマイコン採用事例

アイシン精機株式会社様


集中と分散が進むボディ系部品の制御に
M16CとH8/Tinyを全面的に採用

ドアやシートといったボディ系部品は、高級感や快適性の向上を狙いとしている。アイシン精機が手掛けるパワースライドドアシステムやパワーシート(体重検知センサ付き)などは、電子化によってインテリジェント化され、たとえばドアの自動開閉を実現するさまざまな制御を行う。そのため、乗員がいかにも“おもてなし”を受けているような印象を与える機能として喜ばれ、採用する車種が急増している。「ボディ系の部品は、人の好みをいち早く察知し、それを進化させるのが特長となります。そのため、家電製品などと比べて開発期間が長いといわれる自動車部品の中でも、比較的短期間での開発が求められます」(森氏)。

開発では、電子制御とメカ制御をどのようにリンクさせていくか、また共通化とカスタム開発とのトレードオフなどがポイントとなり、制御用マイコンがキーとなってくる。

また、制御を行うECUなどを搭載するスペースも厳しくなってきており、マイコンによる制御が集中と分散を組み合わせる形に進んでいく。「たとえばドア制御については、一枚のドアに対してECUを1つ搭載して集中制御を行い、個々のモータやアクチュエータにもマイコンを内蔵して分散制御する形態が考えられます」(同氏)。

森 正樹
Mori Masaki
アイシン精機株式会社
電子系技術部
ECU第三グループ
グループマネージャー
M16C/TinyとH8/Tinyを幅広く採用 フラッシュマイコンへの期待高まる

アイシン精機では、ボディ系の制御マイコンとしてM16C/TinyシリーズやH8/Tinyシリーズといったルネサスマイコンを幅広く採用してきた。「現在、ボディ系のほぼすべての製品にルネサスのマイコンを採用しています」(同氏)。

同社では、10年以上前から日立製作所と三菱電機のマイコンを採用してきた。「両社が統合して、R8C/Tinyシリーズなどのように両者の強みを生かしたマイコンが新たに開発、製品化されました。これがユーザーであるわれわれの競争力アップにもつながっています」(同氏)。

M16C/TinyシリーズやH8/Tinyシリーズについては、フラッシュメモリ内蔵や、耐ノイズ性の高さ、消費電力の低さ、開発環境が整っている点が採用理由となっている。特にフラッシュメモリ内蔵への期待は高い。「ボディ系は仕様がなかなか定まらず、製造ラインでもプログラムが書き込めるフラッシュマイコンは魅力的です。あと数年でフラッシュマイコンの使用が大半となるのではないでしょうか。その意味でも、ルネサスのフラッシュメモリに対する高い技術や豊富なノウハウを信頼しています」(同氏)。

今後は、制御が集中と分散へ移行することへ配慮し、高機能なECUにはM16C/Tinyシリーズを、また手足となる分散先のマイコンにはR8C/Tinyシリーズを組み合わせていくという。

図1:M16C/Tinyシリーズを搭載したパワースライドドア用ECU一体型駆動ユニット(下)。

図2:パワーシート向けのシートフレームとH8/Tinyシリーズを採用したECU(下)。

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