CubeSuite+

ルネサス統合開発環境「CubeSuite+」は、2014年10⽉1⽇リリースのV3.00.00より、製品名を「CS+」に変更いたしました。

V.2.02.01以降 (2014/10/1)

CS+ for CCとCS+ for CA,CXに分割しました。V.2.02.01以降の変更点については、以下をご参照ください。
    - CS+ for CC
    - CS+ for CA,CX 

V2.02.00 → V2.02.01の変更点 (2014/7/1)

RXコード生成の「RX64M」グループのサポートを追加しました。

V2.01.00 → V2.02.00の変更点 (2014/3/24)

1. CubeSuite+の全体の機能改善
1.1 動作環境の変更
    本バージョンから、Windows 8.1 をサポートしました。
    また、Windows XP のサポートを終了しました。

1.2 サポートマイコンの追加
    本バージョンから、RXファミリの新CPUコア「RXv2」を搭載したRX64Mグループのサポートを開始しました。

1.3 プロジェクトツリーパネルの機能強化
    エディタでオープンするファイルの種類を拡張しました。
    これにより、コンパイラが出力するリストファイル等もダブルクリックによりエディタで開くことが可能です。

1.4 エラー一覧パネルの追加
    ビルドツールのエラーメッセージ、ワーニングメッセージのみを表示するエラー一覧パネルを追加しました。

1.5 プロパティパネルの機能強化
    プロパティパネルのヘルプのオープン機能を強化しました。
    表示されているプロパティパネルの内容に即したヘルプを表示するようにしました(一部)。

1.6 Eclipseベース ルネサス統合開発環境 e2 studio 向けプロジェクト保存の機能強化 (対象: RXファミリ)
    e2 studio 向けプロジェクトを保存する機能の有効/無効を指定できるようにしました。
    オプションダイアログの「プロジェクト」で指定してください。なお、デフォルトは有効になっています。

1.7 詳細バージョン情報表示の機能強化
    詳細バージョン情報表示の際に、Windows上で使用しているメモリ量などを表示する機能を追加しました。
    - プライベートワーキングセット
    - GDIオブジェクト数
    - USERオブジェクト数
    - 開いているファイル

2. エディタ機能の機能改善
2.1 エラーおよびワーニング表示機能の追加
    エディタに、ビルド時のエラー、またはワーニングとなった行にマークを表示する機能を追加しました。
    そのマークにマウスカーソルを重ねると、コンパイラ/アセンブラが出力したメッセージをポップアップ表示します。

2.2 対応括弧表示の機能強化
    Python言語ファイルにおいて、キャレット位置にある括弧と、それに対応する括弧について、
    強調表示する機能に{ と } を追加しました。

2.3 スマートエディットの機能強化 (対象: RXファミリ、RH850ファミリ、V850ファミリ V850E2コア)
    候補を表示する際に、クラス型/構造体型/共用体型の表示するアイコンを別々のアイコンにしました。

2.4 ファイルサイズが大きい場合に表示機能が選択できるよう改善
    ファイルサイズが24MBを超えるファイル(以後、巨大ファイル)を開く場合、エディタパネルの次の機能を無効にするかどうかを
    選択する機能を追加しました。
    - シンタックスの色付け
    - スマートエディット
    - コードのアウトライン

3. I/Oヘッダ生成ツールの機能改善 (対象: RH850ファミリ)
3.1 I/Oヘッダファイル生成オプション設定機能の追加
    ビルドツールのプロパティに、I/Oヘッダファイル生成オプションを設定する機能を追加しました。次の2項目の設定が可能です。
    - ビルド時にI/Oヘッダファイルを更新する
    - その他の追加オプション

3.2 I/Oヘッダファイルのフォーマットの改善
    I/Oヘッダファイルのフォーマットを変更し、I/Oヘッダ中の、同じ型の構造体、共用体を共通化しました。
    これにより、デバッグ情報を生成するオプションを指定してコンパイルを行った際に生成されるデバッグ情報が削減され、
    オブジェクトファイルやロードモジュールファイルのサイズが削減されます。
    なお、この変更によるお客様のCソースの変更は必要ありません。
    I/Oレジスタを記述する際の参照用に、IOヘッダファイルの末尾に、I/Oレジスタ名一覧のコメントを出力するようにしました。

4. デバッグツールの機能改善
4.1 カバレッジ機能の追加 (対象: RX64Mグループ、E20エミュレータ)
    RX64MグループでE20エミュレータを使用する場合、コードカバレッジ機能に対応しました。
    コードカバレッジ機能はエディタパネル、逆アセンブルパネル、関数一覧パネルで確認できます。

4.2 指定ルーチンを実行する機能の改善 (対象: RXファミリ、E1/E20エミュレータ)
    RXファミリでE1/E20エミュレータを使用する場合、指定ルーチンを実行する機能の処理性能を改善しました。

4.3 ステップ実行処理の改善 (対象: RXファミリ、E1/E20エミュレータ)
    RXファミリでE1/E20エミュレータを使用する場合、ステップ実行時の処理性能を改善しました。

4.4 電源供給機能に対応 (対象: RH850ファミリ、E1エミュレータ)
    RH850ファミリでE1エミュレータを使用する場合、電源供給機能に対応しました。
    3.3Vまたは5.0V(供給電流:200mA)をEVccからユーザシステムに供給可能(デバッガで設定)としました。

4.5 プログラム実行中のブレークポイント設定機能の追加 (対象: RL78ファミリ、E1エミュレータ)
    RL78ファミリでE1エミュレータを使用する場合、プログラム実行中のブレークポイント設定が可能になりました。

4.6 データフラッシュエミュレーション機能の改善 (対象: RL78ファミリ、IECUBEエミュレータ)
    RL78ファミリでIECUBEエミュレータを使用する場合、データフラッシュエミュレーションの「書き込み/消去時間設定」で
    対象アドレスの範囲指定が可能になりました。

4.7 RL78/G10用シミュレータの対応マイコンを追加 (対象: RL78ファミリ、シミュレータ)
    RL78/G10シミュレータの対応マイコンとして以下の4品種を追加しました。
    - R5F10Y17, R5F10Y44, R5F10Y46, R5F10Y47

5. デバッグツールの注意事項の改修 (対象: V850ファミリ)
    以下の注意事項を改修しました。

    - ビルド (注) もしくはプログラムダウンロード時に、アプリケーションエラーが発生し、CubeSuite+が強制終了する場合があります。
      注: ラピットビルドによるビルドも含みます。

    - デバッガのプロパティ設定で、「実行を一瞬停止してアクセスする」を「いいえ」に設定していても、プログラム実行中の
      メモリパネル、逆アセンブルパネルまたはウォッチパネルの操作により、ユーザプログラムの実行を一瞬停止してしまう場合があります。
      また、CPUがHalt状態であった場合、一瞬停止した時にHalt状態が解除されてしまいます。

6. デバッグツールの注意事項の改修 (対象: RL78ファミリ、78K0Rおよび78K0、全デバックツール)
    以下の注意事項を改修しました。

    (1)RL78/G14グループマイコンでサブクロック動作時の高速オンチップオシレータ停止に関する注意事項
       対象: OCD(シリアル) RL78ファミリ
       内容: 対象デバイスRL78/G14で、以下の条件をすべて満たした場合に「プログラムの実行に失敗しました。」とエラーが表示されます。

       [条件]
       1. プロパティパネルの「接続用設定」タブの「モニタ・クロック」が「システム」に設定
       2. ユーザ・オプション・バイトで高速オンチップオシレータを64MHz、もしくは48MHzに設定
       3. 高速オンチップオシレータが停止している
       4. システムクロックにサブクロックを設定
       5. ユーザープログラム実行中にNo.2~4を設定し、ブレーク後、再度プログラムを実行する

    (2)ステップオーバーに関する注意事項
       対象: 全デバッグツール、RL78ファミリ、78K0Rおよび78K0
       内容: エディタパネル上で関数の呼び出し位置からステップオーバーする際、ステップオーバーではなく、
                ステップインの動作となる場合があります。

       [条件]
       関数の呼び出し位置と呼び出し先の組み合わせが、以下のいずれかの場合に発生します。
       1. 呼び出し位置: C言語ソースコードの関数
           呼び出し先  : アセンブラソースコードで作成された、デバッグ情報がある関数 (注1)
       2. 呼び出し位置: アセンブラソースコードのCALL命令
           呼び出し先  : アセンブラソースコードで作成された、デバッグ情報がある関数 (注1)
       3. 呼び出し位置: アセンブラソースコードのCALL命令
           呼び出し先  : C言語ソースコードまたはアセンブラソースコードで作成された、デバッグ情報がない関数 (注2)

       注1: リアルタイムOS RI78V4のサービスコールを含みます。
       注2: フラッシュ・セルフ・プログラミング用のライブラリ関数を含みます。

7. プログラム解析ツールの機能改善
7.1 RXマイコンの解析機能強化 (対象: RXファミリ)
    トレース・データを使用したプログラム解析ツールの以下の項目に対応しました。
    - [関数一覧]パネルの実行回数 *1
    - [関数一覧]パネルのコード・カバレッジ表示(RX64Mのみ使用可能) *2
    - [変数一覧]パネルのリード回数/ライト回数/最大値/最小値 *3
    - [解析グラフ]パネルの[値の推移]タブでのトレース解析 *4
    - [解析グラフ]パネルの[実行時間の割合]タブ表示 *5
    - [コール・グラフ]パネルの関数実行回数表示 *1
    - [コール・グラフ]パネルの変数参照回数 *3

    *1 使用するには,デバッグ・ツールプロパティのトレースカテゴリにてトレースデータ種別を「分岐」に設定してください。
    *2 使用するには,デバッグ・ツールプロパティのカバレッジカテゴリにてコードカバレッジ機能を使用するを「はい」に設定してください。
    *3 使用するには,デバッグ・ツールプロパティのトレースカテゴリにてトレースデータ種別を「データアクセス」に設定してください。
    *4 使用するには,プログラム解析ツールのプロパティの解析方式にて,「トレース・データ解析方式」を選択し、
         かつデバッグ・ツールプロパティのトレースカテゴリにてトレースデータ種別を「データアクセス」、
         タイム・スタンプ出力を「はい」を設定してください。
    *5 使用するには,デバッグ・ツールプロパティのトレースカテゴリにてトレースデータ種別を「分岐」、
         タイム・スタンプ出力を「はい」に設定してください。

8. Pythonコンソールの機能改善
8.1 Python関数の追加
    以下のPython関数を追加しました。
    
  関数名 機能概要
  common.GetOutputPanel 出力パネルの内容を表示します。
  project.GetFunctionList アクティブ・プロジェクトの関数の一覧を表示します。
  project.GetVariableList アクティブ・プロジェクトの変数の一覧を表示します。
  debugger.Memory.ReadRange 指定した個数のメモリを参照します。
  debugger.Memory.WriteRange 複数のデータをメモリに書き込みます。

8.2 Pythonクラスの追加
    以下のPythonクラスを追加しました。
    
  クラス名 機能概要
  FunctionInfo 関数情報を保持します。
  VariableInfo 変数情報を保持します。

8.3 Pythonプロパティの追加
    以下のPythonプロパティ(デバッグツール用)を追加しました。
    
  プロパティ名 機能概要
  build.Compile.IncludePath

アクティブ・プロジェクトのコンパイル・オプションである、
追加のインクルード・パスの設定/参照を行います。

  build.Link.SectionAlignment

アクティブ・プロジェクトのリンク・オプションである、

セクション・アライメントの設定/参照を行います。

  build.Link.SectionROMtoRAM

アクティブ・プロジェクトのリンク・オプションである、

ROMからRAMへマップするセクションの設定/参照を行います。

  build.Link.SectionStartAddress

アクティブ・プロジェクトのリンク・オプションである、

セクションの開始アドレスの設定/参照を行います。

  build.Link.SectionSymboleFile

アクティブ・プロジェクトのリンク・オプションである、

外部定義シンボルをファイル出力するセクションの設定/参照を行います。

  build.ROMization.OutputObjectFile

アクティブ・プロジェクトのROM化プロセス・オプションである、

ROM化用オブジェクト・ファイルの出力の設定/参照を行います。

          

V2.00.00 → V2.01.00の変更点 (2013/9/30)

1. CubeSuite+の全体の機能改善
1.1 サポートマイコン追加
    本バージョンから、RH850ファミリのサポートを追加しました。
    RH850ファミリ用のビルド・ツールは、CC-RHです。

1.2 コード生成機能のサポートマイコン追加
    本バージョンから、RX100シリーズのコード生成機能のサポートを追加しました。

1.3 メニューの機能強化
    ビルド メニュー、デバッグ メニューに、次のメニュー機能を追加しました。
    ・リンク順を設定する
    ・リビルド&デバッグ・ツールへのダウンロード
    ・使用するデバッグ・ツール
    ・スタック見積りツールの起動 (RX)

1.4 ツールバーの機能強化
    ビルド・モードを選択するプルダウンメニューを追加しました。
    ブックマークを制御するボタンを追加しました。

1.5 対象マイコン切り替え機能強化 (RL78 および 78K0R)
    対象マイコンを変更した際に、リンク・オプションのデバッグ・モニタ領域開始アドレスを、
    変更後のマイコンに変更する機能を追加しました。

1.6 CubeSuite+のコマンドラインオプション追加
    CubeSuite+をコマンドラインから起動する際のオプションに、次の2つを追加しました。
    ・/lp: 指定したプラグインを読み込んでCubeSuite+を起動します。
    ・/lpall: すべてのプラグインを読み込んでCubeSuite+を起動します。

1.7 マルチコアプロジェクト作成の機能強化 (RH850)
    スタート パネルに、RH850 用のマルチコアのプロジェクトを作成する機能を追加しました。

1.8 プロパティパネルの機能強化
    プロパティパネルに、検索機能を追加しました。

2. エディタ機能の機能改善
2.1 ブックマークの機能強化
    エディタのコンテキストメニューにブックマーク メニューを追加しました。
    CubeSuite+のツールバーに、ブックマーク用のツールバーを追加しました。
    ブックマークの情報をプロジェクト情報として保存するようにしました。

2.2 強調表示の機能強化
    カレント行のハイライト表示機能を追加しました。
    有効にするには、オプションダイアログのテキスト・エディタ カテゴリで設定して下さい。
    また、対応する括弧を強調表示する機能を追加しました。

2.3 拡大 および 縮小機能の機能強化
    CubeSuite+のツールバーの拡大/縮小設定により、エディタの表示も連動するようにしました。

2.4 ツールチップ表示の機能強化
    クラス型/構造体型/共用体型/列挙型の変数にマウス・カーソルをあてた場合、ツールチップにメンバの
    一覧を表示する機能を追加しました。本機能は、RX、V850E2、Rh850 ファミリのプロジェクトのみサポート
    しています。 (RX、V850E2 および RH850)

2.5 ソース混合表示の機能強化
    CubeSuite+のメニューに「名前をつけて混合表示を保存」メニューを追加ました。
    混合表示しているエディタ・パネルをアクティブにすることにより、使用することができます。

2.6 ファイル保存処理の改善
    エディタの内容をファイルに保存する際の処理を改善し、パソコンのメモリ使用量を減らすようにしました。

2.7 注意事項の改修
    以下の注意事項を改修しました。
    ・ファイルの保存時にエラーE2000003 が発生した場合の注意事項

3. ビルドツールの機能改善
3.1 依存プロジェクト設定の機能追加
    プロジェクト間の依存関係を設定する機能を追加しました。これにより、プロジェクトのビルド順を制御することが可能です。

3.2 プロパティ パネルの機能強化
    ビルド・ツールのプロパティ パネルに、ロック機能を追加しました。ロックすることにより、
    マウスやキーボードの誤操作によるプロパティの設定値の変更を防ぐことが可能です。

3.3 ビルド時のエラー数上限設定の機能追加
    ビルドを停止するメッセージ数を設定する機能を追加しました。これにより、ビルド時に指定したエラー数
    を超えた場合にビルドを停止させることが可能です。

3.4 依存関係の更新の機能強化
    依存関係を更新するタイミングを設定する機能を追加しました。依存関係を更新するタイミングを、
    次の2つから選択すること可能です。
    ・プロジェクトを開いたあと、初回ビルド時を実行する直前(旧バージョンの動作)
    ・ビルドを実行する直前
    
3.5 注意事項の改修
    以下の注意事項を改修しました。
    ・リアルタイムOS用プロジェクトをビルドする場合の注意事項    

4. デバッグツールの機能改善
4.1 メモリパネルの機能の追加
    メモリパネルの次の 3 項目を、プログラム実行中に変更を可能としました。
    ・表記
    ・サイズ表記
    ・エンコード

4.2 ウォッチパネルの機能の追加
    ウォッチ変数に設定した表記、サイズ表記、エンコード、メモの状態を保存するようにしました。
    これにより、インポート時にこの設定内容を復帰します。

4.3 イベントパネルの機能の改善 (RX)
    ブレークやトレース、タイマイベントを設定後に、その設定アドレスの変更を可能としました。

4.4 E1エミュレータでホットプラグイン機能に対応 (RL78)
    RL78 E1 エミュレータでホットプラグイン機能に対応しました。
    対象デバイス:RL78/F13, RL78/F14
    
4.5 注意事項の改修 (RL78)
    以下の注意事項を改修しました。
    ・データフラッシュメモリ読み出し時にプログラムをステップ実行する場合の注意事項
    全てのRL78ファミリマイコンで、E1エミュレータ使用時にソースパネル上でプログラムをステップ実行する場合、
     C言語ソースの1行に下記の命令1および命令2の両方が含まれると、命令2が実行されない場合があります。

      命令1: データフラッシュの読み出し命令
      命令2: 分岐命令(コール・リターン、無条件分岐、条件付き分岐、条件付きスキップ)    
        
5. プログラム解析ツールの機能改善
5.1 値の遷移パネルの画面表示の改善
    プログラム解析ツールの値の遷移パネルにて、ポップアップ表示等で設定方法の説明を追加しました。

6. Pythonコンソールの機能改善
6.1 Python関数の追加
    以下のPython 関数を追加しました。
    
  関数名 機能概要
  debugger.Timer.Delete 条件タイマを削除します。
  debugger.Timer.Disable 条件タイマを無効にします。
  debugger.Timer.Enable 条件タイマを有効にします。
  debugger.Timer.Get 条件タイマの計測結果を参照します。
  debugger.Timer.Information 条件タイマ情報を表示します。
  debugger.Timer.Set 条件タイマを設定します。
  debugger.Trace.Clear トレース・メモリをクリアします。
  debugger.Trace.Delete 条件トレースを削除します。
  debugger.Trace.Disable 条件トレースを無効にします。
  debugger.Trace.Enable 条件トレースを有効にします。
  debugger.Trace.Get トレース・データをダンプします。
  debugger.Trace.Information 条件トレース情報を表示します。
  debugger.Trace.Set 条件トレースを設定します。

6.2 Pythonクラスの追加
    以下のPython クラスを追加しました。
    
  クラス名 機能概要
  TimerCondition 条件タイマの条件を作成します。
  TimerEventInfo 条件タイマ・イベント情報を保持します。
  TimerInfo 条件タイマ情報を保持します。
  TraceCondition 条件トレースの条件を作成します。
  TraceEventInfo 条件トレース・イベント情報を保持します。

6.3 Pythonプロパティの追加
    以下のPython プロパティ(デバッグ・ツール用)を追加しました。
    
  プロパティ名 機能概要
  debugger.IsMulticore アクティブ・プロジェクトのマイクロコントローラがマルチコアかどうかを確認します。
  debugger.ProcessorElement マルチコアのPE を設定/参照します。

V1.03.00 → V2.00.00の変更点 (2013/4/16)

1. CubeSuite+の全体の機能改善
1.1 マイクロソフト株式会社提供ツール使用バージョンの変更 
    CubeSuite+を使用する場合には、マイクロソフト株式会社が提供しているMicrosoft .NET Framework と 言語パック および 
  Microsoft Visual C++ のランタイムライブラリが必要になります。 
    CubeSuite+ V2.00.00 から、次のバージョンが必要になりますので、CubeSuite+に合わせてバージョンアップをお願いいたします。 
    ・Microsoft .NET Framework 4+言語パック 
    ・Microsoft Visual C++ 2010 SP1 ランタイム・ライブラリ 

    ご購入していただいたCubeSuite+製品のDVD、または、Webよりダウンロードいただいた無償評価版では、
  上記のツールをインストールする処理が含まれております。 
    ただし、Windows XP, Vista環境で、無償評価版をインストールする場合に、上記のツールがインストールされてない場合には、
    ホストマシンをネットワークに接続した状態でセットアップを行ってください。
    ネットワークに接続していないPCでセットアップを行う場合は、 Microsoft ダウンロードセンターを参照して、
    事前に、Microsoft .NET Framework 4 をインストールしてから、CubeSuite+のセットアップを開始してください。 

1.2 サポートWindowsの追加 
    本バージョンより、Windows8のサポートを追加しました。
    ただし、Windows8のMetro UIはサポートしておりません。 

1.3 サポートコンパイラの追加 
    本バージョンより、RXファミリ用のCC-RX V2.00.00に対応しました。 
    CC-RX V2.00.00 は、CC-RX V1.xx.xx とは、ライセンスキーが異なりますので、
    CC-RX V2.00.00用のライセンスキーをライセンス・マネージャで登録していただく必要があります。
 
1.4 プラグインの読み込みのデフォルト設定の変更 
    プラグイン管理ダイアログ中の追加機能のプラグイン(エディタを除く)をデフォルトで読み込まない設定にしました。
    CubeSuite+を初めてインストールして、初めて起動する際に、このデフォルト設定の内容で、動作します。 
    他のパソコン等で作成したプロジェクトを使用する際には、プロジェクトを作成したパソコンのプラグイン管理ダイアログで
  使用しているプラグインを確認して、プロジェクトを開くパソコンのプラグイン管理ダイアログで、使用するプラグインを有効にして下さい。 

1.5 拡張子変更の機能追加 
    プロジェクト・ツリー パネルにて、登録ファイルの拡張子を変更する機能を追加しました。
 
1.6 プロジェクト・ツリー パネルの機能強化 
    プロジェクト・ツリー パネルの、次の機能(コンテキストメニューから選択)を、複数ファイル指定できるようにしました。 
    ・内部エディタで開く 
    ・アプリケーションを指定して開く 

1.7 e2studioプロジェクト読み込み機能追加 
    e2studioのプロジェクト(rcpcファイル)を読み込む機能を追加しました。 
    ・e2studio V2.00.00.00 以降に対応しています。 
    ・RXファミリのみ対応しています。 
    ・同じビルドツールのみ読み込み可能です。 
    ・変換対象は、登録ファイル情報とビルドツールの情報のみです。 
    ・デバッグ専用プロジェクトは対応していません。 
    ・登録ファイル数やサブプロジェクト数、ビルドモード数が、CubeSuite+の最大値を超えている場合には、
      エラーとなり読み込むことはできません。 
    ・カテゴリが 20 以上ネストしている場合は、20 段目以降は無視し、それ以上深いフォルダのファイルは、20 段目のカテゴリへ登録します。
   カテゴリ名の長さが200 文字より長い場合は、その文字を200 文字に切り詰めます。 
    ・ビルドモード名の長さが127 文字より長い場合は、その文字を127 文字に切り詰めます。
   同一プロジェクト内に、同じビルド・モードが複数ある場合、ビルド・モード名に“_<数字>_”を付加します。
   数字は、1から割り当て、同一フォルダに同じビルド・モード用のフォルダが存在しないようにユニークな数字を付加します。 
    ・CubeSuite+用プロジェクト・ファイル(*.mtpj)、サブプロジェク・トファイル(*.mtsp)を出力する際に、
   メイン・プロジェクトファイル(*.mtpj)と同じパスで拡張子を*.rcpe とした共通プロジェクト・ファイルを出力します。 
    ※e2studioは欧米等の地域のみでサポートしているルネサスエレクトロニクス製の統合開発環境です。 

2. エディタ機能の機能改善 
2.1 ブックマーク機能追加 
    指定行を簡単に表示できる様に、ブックマーク機能を追加しました。 
    編集 メニューに、ブックマーク メニューを追加し、その下の階層に次のメニューを追加しました。 
    ・ブックマークの挿入/削除 
    ・次のブックマーク 
    ・前のブックマーク 
    ・すべてのブックマークの削除 
    ・ブックマークをリスト表示する... 

2.2 ブレークポイント設定可能行の明確化 
    ブレークポイントを設定可能な行をわかりやすくするため、メイン・カラムにアドレス・マーカー表示を追加しました。 

2.3 ソース混合表示の機能強化 
    ソース混合表示の状態にて、テキスト・ファイル、または、CSVファイルへ保存する機能を追加ました。 
    混合表示しているエディタ・パネルのコンテキストメニューに「名前をつけて混合表示を保存」メニューを追加ました。 

3. ビルド・ツールの機能改善
3.1 パス編集 ダイアログの機能強化 
    インクルードパス等を指定する際に使用する、パス編集 ダイアログにて、入力されたパスが存在するかしないか確認する処理を
    抑止する機能を追加しました。 

3.2 リンクディレクティブファイル生成機能の追加(CA78K0、CA78K0R) 
    RL78、78K0R、78K0のプロジェクトにて、リンクディレクティブの内容をGUIで設定して、その内容をリンクディレクティブファイルに
    出力する機能を追加しました。 

3.3 CA78K0Rビルド・ツールのプロパティの名称変更 
    CA78K0R(ビルド・ツール)のプロパティのリンク・オプションタブのデバイスグループの次の項目の名称を変更しました。 
    (変更前)オンチップ・デバッグを設定する 
    (変更後)オンチップデバッグの許可/禁止をリンク・オプションで設定する 

4. デバッグ・ツールの機能改善
4.1 外部フラッシュダウンロードの機能追加(RX) 
    メーカID,デバイスID が期待値と一致していない場合、リードした値および期待値を出力する機能を追加しました。 

4.2 プロパティの機能追加(RX) 
    CPUの動作モードにユーザブートモードで接続する際に、ユーザブート領域上にあるUSBブートプログラムを消去してよいかを
    指定する機能を追加しました。 
    メモリ・マッピングに外部領域でリード不可の領域にI/O保護領域を設定する機能を追加しました。 

4.3 指定ルーチンを実行する機能の改善(RX) 
    指定ルーチンを実行する機能の処理性能を改善しました。
    
4.4 ダウンロード性能の改善 (RX)
    ダウンロード性能を改善しました。  

5. プログラム解析ツールの機能改善
5.1 値の遷移パネルの機能追加 
    プログラム解析ツールの遷移パネルにて、次の機能を追加しました。 
    ・自動調整 
     取得したグラフデータのよって横軸、縦軸を自動調整する機能を使用するかしないかを指定する機能を追加しました。
     プロパティパネルで指定することが可能です。 
    ・1グリッドあたりの時間指定 
     横軸の1グリッドあたりの時間を指定する機能を追加しました。プロパティパネルで指定することが可能です。 
    ・グラフ上での横軸、縦軸の調整 
     グラフ上でマウスを使用することにより横軸(時間)、縦軸(値)の表示を調整することが可能です。 
    ・グラフ上のチャネルを指定せずに、Ctrl+マウスホイール操作で、横軸(時間)の表示間隔(Time/Div)を変更します。 
    ・グラフ上のチャネルを指定して、Ctrl+マウスホイール操作で、指定したチャネルの縦軸(値)の表示間隔(Val/Div)を変更します。 

5.2 解析対象ファイル制御の機能追加 
    解析の対象とするファイルを指定する機能を追加しました。解析するファイルを指定する方法と解析対象外にするファイルを指定する方法があり、
    プロパティパネルの以下のいずれかから指定することが可能です。 
    ・解析対象ファイルを指定 
    ・解析対象外ファイルを指定 

5.3 ホストマシンのメモリ使用量削減の機能追加 
    プログラム解析プラグインのすべてのパネルを閉じた場合に、プログラム解析プラグインが使用しているホストマシンのメモリを
    解放する機能を追加しました。
    プロパティパネルで指定が可能です。 
    本機能を有効にした場合、ホストマシンのメモリを解放できますが、次回プログラム解析プラグインのパネルを開く処理に時間がかかります。 

6. Pythonコンソールの機能改善
6.1 Python関数の追加 
    以下のPython関数を追加しました。 
    
  関数名 機能概要
  ClearConsole Pythonコンソールに表示している文字列をクリアします。
  project.GetDeviceNameList マイクロコントローラのデバイス名の一覧を表示します。
  project.Kind アクティブ・プロジェクトの種類を参照します。

7. スタック見積もりツールの機能改善
7.1 RL78,78K0R用スタック見積もりツールの機能改善 
    入力アセンブラソースの行数制限を解除しました。 

7.2 V850E2用スタック見積もりツールの機能改善
    呼び出し関数として指定していない関数が、呼びされているものとしてスタックサイズを計算する場合がありましたが、この問題を改善しました。 

8. エミュレータユーティリティの改善
8.1 N-Wire Checkerの改善 
    ・名称をV850 JTAG OCD Checkerに変更しました。 
    ・V850E2Mコア、V850E2Sコアに対応しました。 
    ・E1/E20エミュレータに対応しました。 
        

V1.02.01 → V1.03.00の変更点 (2012/11/1)

1. CubeSuite+の全体の機能改善
1.1 マイクロコントローラ変更機能の追加
    プロジェクト中のターゲットマイクロコントローラを変更する機能を追加しました。
    これにより、共通のビルドツールが使用できる、同一マイコンファミリ内の別のマイクロコントローラへの変更が可能です。
    デバッグ・ツール未接続状態で、プロジェクト・ツリー パネルのマイクロコントローラ名を表示しているノードのコンテキスト・メニューで
    [マイクロコントローラを変更]を選択してください。

1.2 表示に関する機能追加
    パネルごとに表示を拡大、縮小する機能を追加しました。本機能をサポートしているパネルおよび拡大、縮小方法に関しては、
    オンラインヘルプまたはユーザーズマニュアルを参照してください。
    また、オプションダイアログで設定した色の情報を、インポートおよびエクスポートする機能を追加しました。

1.3 プロジェクトツリーパネルの機能追加
    プロジェクトツリーパネルで表示されているソースファイルに対し、インクルードしている依存関係ファイルを表示する機能を追加しました。
    また、Windowsのエクスプローラのコンテキストメニューを表示する機能を追加しました。これにより、Windowsにインストールされている
    ソース管理ツールなどの機能を使用することが可能です。

1.4 プロパティパネルの機能追加
    プロパティパネルで、ツールごとに表示しているタブを記憶する機能を追加しました。
    これにより、プロパティを切り替えて表示する際に、前回表示していたタブを表示します。

1.5 出力パネルの機能強化
    出力パネルのラピッド・ビルド タブの表示を、累積表示する方式に変更しました。
    これにより、複数のソースファイルを編集、保存した際に、ラピッド・ビルドでビルドされたソースファイルやビルド時のメッセージを
    確認することが可能です。

1.6 プラグイン管理の機能追加
    プラグイン管理機能でビルドツールプラグインおよびデバッグツールプラグインを制御する機能を追加しました。

1.7 High-performance Embedded Workshopプロジェクト読み込み機能改善
    High-performance Embedded Workshopのプロジェクトを読み込みCubeSuite+に変換する機能で、
    High-performance Embedded Workshopのプロジェクトツリーのフォルダを、CubeSuite+のカテゴリに変換する機能を追加しました。

1.8 オンラインヘルプの機能改善
    チュートリアル表示機能でチュートリアルガイドのオンラインヘルプのみ表示するようにしました。
    なお、ヘルプ表示機能では、今までどおりチュートリアルの内容とオンラインヘルプの内容を表示します。
    また、アップデートマネージャから表示するオンラインヘルプに、メッセージの説明を追加しました。

1.9 性能改善
    プロジェクトの読み込み処理の性能およびエディタの性能について改善しました。

1.10 アップデート機能の強化
     プロキシ認証が求められるネットワーク環境で使用できます。また、レジューム機能をサポートしました。

2. エディタ機能の機能改善
2.1 スマートエディット機能追加
    入力候補を表示するスマートエディット機能を追加しました。(RXファミリ、V850E2)

2.2 ドラッグ&ドロップの機能強化
    プログラム解析ツールの解析グラフの値の遷移 タブに、エディタからドラッグ&ドロップで変数を登録できる機能を追加しました。

2.3 印刷の機能強化
    印刷および印刷プレビュー機能で、行番号印刷および混合表示モード時の印刷機能を追加しました。

2.4 カラム・ヘッダ追加
    ツールバーの下に、カラム・ヘッダを追加し、各エリアの機能をわかりやすくしました。

2.5 エンコードの制御機能追加
    エンコード自動判別機能の有効または無効を設定する機能を追加しました。
    本機能により、エンコード自動判別で誤認識される場合に、エディタのデフォルトのエンコードを使用してファイルを
    オープンすることが可能になります。

3. デバッグ・ツールの機能改善
3.1 イベント再設定機能追加
    アクションイベントの設定を、再設定できる機能を追加しました。
    変数へのアクセスブレークの条件指定を、再設定できる機能を追加しました。(RL78ファミリ,78K0R)
    イベントパネルで再設定するイベントを選択し、コンテキスト・メニューから「条件の編集」を選択してください。

3.2 プロパティの機能追加(RXファミリ)
    電源供給設定をプロジェクトに保存するように変更しました。
    また、ダウンロード時のフラッシュROM消去の指定を、コードフラッシュ、データフラッシュのそれぞれで指定する機能を追加しました。

3.3 出力パネルの機能追加(RXファミリ)
    E1またはE20接続時にE1、E20のバージョン情報、ユーザシステムの電圧等のエミュレータ情報を出力パネルに表示する機能を
    追加しました。

3.4 MPU領域アクセス機能追加(RXファミリ)
    MPU領域をアクセス (読み込み/書き込み) する機能を追加しました。

3.5 ウォッチパネルの機能追加
    ウォッチパネルのシンボルの設定をインポートおよびエクスポートする機能を追加しました。
    インポートする場合には、ウォッチパネルのコンテキスト・メニューで「ウォッチ式のインポート」を選択し、
    インポートするファイルを指定してください。
    エクスポートする場合には、「ファイル」->「ウォッチ・データを保存」メニュー 、または、「ファイル」->
    「名前を付けて ウォッチ・データを保存」メニューを選択し、ファイルの種類で“インポート可能CSV(カンマ区切り)”を
    選択し、ファイルに保存してください。

3.6 メモリパネルの機能追加
    メモリパネルの、表示桁数、表示開始アドレス、表示するアドレス範囲を指定する機能を追加しました。

3.7 スタンバイモード時のPython関数の改善
    対象シミュレータ: 78K0、78K0R、RL78ファミリ、V850ファミリ および V850E2用
    CPUの状態がSTOPモードやHALTモードなどのスタンバイモードである時に、CubeSuite+ Python関数の debugger.GetCpuStatus()が
    正しいCPUの状態を返すように改善しました。

4. プログラム解析ツールの機能改善
4.1 プロパティの機能追加
    プログラム解析ツールのプロパティで、静的解析を有効にする、および動的解析を有効にする指定を可能にしました。
    ただし、詳細な設定については、ビルドツールプラグイン、デバッグツールプラグインで指定してください。

4.2 値の遷移パネルの機能追加
    グラフ上でオフセットをマウスで変更できる機能を追加しました。Shiftキーを押しながら変化点をマウスで
    ドラッグ&ドロップすることでオフセットを変更できます。
    また、グラフの自動調整機能を追加しました。凡例エリアの変数が登録されている領域の“Val/Div”をダブルクリックすると、
    該当チャネルのグラフは、表示範囲の上限がグラフ・データの最大値、下限がデータの最小値と描画領域いっぱいに表示されます。

5. Pythonコンソールの機能改善
5.1 関数とプロパティの追加
    以下のPython関数とPythonプロパティを追加しました。
     ・ 追加したPython関数:project.Create、common.OutputPanel
     ・ 追加したPythonプロパティ:debugger.ADConvertDataInExecution
    詳細はユーザーズマニュアル「CubeSuite+ V1.03.00 起動編」の付録Gを参照してください。
    
5.2 関数の戻り値を追加
    以下のPython関数で関数の実行が成功した場合はTrue、失敗した場合はFalseが返るように戻り値を追加しました。 

6. スタック見積もりツールの機能改善
6.1 V850E2用スタック見積もりツールの機能改善
    間接関数呼び出しを含む関数の表示を改善しました。またサブルーチン化に対応しました。

7. エミュレータユーティリティの改善
7.1 E1,E20セルフチェックプログラムの改善
    E1,E20セルフチェックプログラム起動時の処理性能を改善しました。

8. 注意事項の改修
以下の注意事項を改修しました。

8.1 RRM機能使用時のメモリ・パネルの取り扱いに関する注意事項
    対象: E20エミュレータ(JTAG),RX
    プログラム実行中、RRM機能使用時、ウォッチ・パネルに設定した変数の値をメモリ・パネルで表示すると、
    "**"でなく"00"を表示する場合があります。
    RRM機能使用時はメモリ・パネルでなくウォッチ・パネルを使用してください。

8.2 RXファミリ (シミュレータ、E1およびE20エミュレータ) 使用時の注意事項
    debugger.Assemble.LineAssemble関数は、ビッグエンディアンに対応していません。このため、ビッグエンディアン領域の逆アセンブルは
    正しく行われません。

8.3 ラピッドスタート機能有効時のCubeSuiteExit()関数に関する注意事項
    CubeSuiteExit()関数を使用してCubeSuite+を終了する場合、ラピッドスタート機能を有効にしていてもCubeSuite+は常駐しません。

8.4 ライブラリプロジェクトをデバッグする場合の注意事項
    RXファミリ用C/C++コンパイラおよびデバッグ・ツールを 使用する場合、サブプロジェクトとしてライブラリプロジェクトを登録し
    メインプロジェクトをデバッグするとエラーが発生する場合があります。

9. 制限事項の解除
9.1 デバッガ接続に関する制限事項
    対象: OCD(JTAG),OCD(シリアル) RX
    以下の制限事項を解除しました。
    内容: 以下の操作を行わないでください。デバッガを接続できません。
             (1) デバッガRX E1(Serial)またはRX E20(Serial)に接続する。
             (2) デバッガの接続を解除する。
             (3) プロジェクトを閉じずにデバッガをRX E1(JTAG)またはRX E20(JTAG)に変更し接続する。
                 エラーが表示され接続できません。
           上記を実施した場合、プロジェクトを一旦閉じてから再接続してください。

9.2 ブレークポイントの設定時の注意事項 (ツールニュース資料番号 120823/tn1) 
    対象: RL78シミュレータ および 78K0Rシミュレータ
    以下の問題を改修しました。
    ROM容量が96 KB以上のRL78ファミリまたは78K0Rマイコンを使用時に、該当製品でブレークポイントを設定すると、
    ブレークポイントの設定アドレス以外のアドレスのデータが0xFFに変化する場合があります。
        

V1.02.00 → V1.02.01への変更点 (2012/7/1)

1. 新機能
1.1 デバッグ・ツールの機能追加
・ウォッチパネルでEQU定義のビット表示機能追加
 78K0使用時EQU定義したビットをウォッチパネルに登録/参照出来るようになりました。

・78K0R/RL78用AZの測定可能時間拡張(IECUBEのトレース機能使用時)
  78K0R/RL78用IECUBEのトレース機能を用いたAZでのデバッグで測定可能な時間を拡張しました。

2. 改修内容
以下の問題を改修しました。

2.1 統合開発環境 High-performance Embedded WorkshopのプロジェクトをCubeSuite+の
     プロジェクトへ変換する場合の注意事項
   
     High-performance Embedded WorkshopのSH、R8C、M16C、H8SX、H8S または H8ファミリ用の
     プロジェクトをV850、RX、RL78用プロジェクトとしてCubeSuite+に読み込んだ場合、以下のエラー
     が発生してCubeSuite+のプロジェクトに変換できません。

         エラー(E0202002)
         プロジェクトの読み込みに失敗しました。

         [エラーの直接原因]
         プロジェクトはサポートされていないツールチェインを使用しています:
         *** Standard Toolchain(E0292005)

         注: *** に入る文字はマイコンファミリによって異なります。

2.2 RXファミリ用CubeSuite+パッケージの使用上の注意事項
    (1) ライブラリ・ジェネレータに関する注意事項 
        CubeSuite+のプロパティパネルで、以下のとおりいずれかのオプションを変更した後、ビルドを
         実行してもライブラリ・ジェネレータが実行されません。

         -	「共通オプション」タブ中の「アドレス値を設定するベースレジスタのアドレス」ボックス値を変更
         -	「ライブラリ・ジェネレート・オプション」タブ中の「string(C89/C99)を有効にする」プロパティ設定で
              「はい」から「いいえ」に、または「いいえ」から「はい」に変更

    (2) コンパイル・オプションおよびリンク・オプション(ビルドオプション)を 使用する場合の注意事項 
       外部変数アクセスの最適化に関するオプションを使用して、ビルドを実行すると、誤ったコードを出力
        する場合があります。

2.3 CubeSuite+のRL78ファミリ用デバッグ機能の使用上の注意事項
     RL78ファミリMCU搭載システムを、CubeSuite+ 共通部分V1.01.01以前で、オンチップ・デバッグした後、
     該当製品でデバッグする場合、リアルタイムRAMモニタ機能をONにしてデバッグ・ツールとの接続機能を
     実行すると、以下のエラーが出て接続できない場合があります。

     ダウンロードに失敗しました。

     [エラーの直接原因]
     拡張モニタ領域が使用中のためモニタ・コードを書き込めません。(E1203128)。

V1.01.01 → V1.02.00への変更点 (2012/5/21)

 			
1. CubeSuite+の全体の機能改善
  1.1 対応デバイスの追加
      RL78ファミリのオンチップ・デバッグのトレース機能を持ったマイコンに
      対応しました(ビルド・ツール、デバッグ・ツール)。

  1.2 ラピッド・スタート機能による起動時間の改善
      ラピッド・スタート機能を追加しました。
      この機能を使用することにより、前バージョンに比べ起動時間を短縮することが
      可能です。

  1.3 プラグイン管理機能の追加
      起動時に読み込むプラグイン(プログラム解析プラグインやコード生成プラ
      グイン、など)を指定する機能を追加しました。
      この機能を使用し、使用しない機能のプラグインを読み込まないようにする
      ことにより、CubeSuite+の使用するホストマシンのメモリ等を少なくする
      ことが可能です。

  1.4 プレースホルダ機能の強化
      コンパイル前に実行するコマンド、コンパイル後に実行するコマンド等に、
      %Program% と %Options% を追加しました。

  1.5 アップデート機能の強化
      ・ ライセンスキーの登録がない状態でもアップデート機能を使用できるように
         しました。
      ・ すべての候補を一括で選択する機能を追加しました。 

  1.6 マイコンの移行性をサポートした機能の追加
      (1) High-performance Embedded WorkshopのSH、R8C、H8、M16Cのプロ
          ジェクトを読み込み、RX用のプロジェクトに変換する。
      (2) High-performance Embedded WorkshopのR8C、H8、M16Cのプロジェクトを
          読み込み、RL78用のプロジェクトに変換する。
      (3) CubeSuiteのV850のプロジェクトを読み込み、RX用のプロジェクトに変換
          する。
      ただし、プロジェクト構成の変換のみ対応。
		              

  1.7 デバッグ専用プロジェクト機能の強化
      デバッグ専用プロジェクトのソース自動登録の機能をON/OFF設定できる
      ようにしました。
      オプションダイアログの[ビルド/デバッグ]で設定することができます。

2. エディタの機能追加
      エディタ・パネルに以下の機能を追加しました。
      ・デバッグツール接続時に、ソース・プログラムとアセンブラ・コードの
        混合表示機能を追加しました。
        ただし、混合表示モードの際には編集することはできません。
      ・デバッグしているプログラムのソース・ファイルを1枚のエディタ・パネル
        で切替えることが可能となるリサイクル・モード機能を追加しました。
      ・エディタ・パネルに、ツールバーを追加しました。  
      ・行番号やブレークポイントを設定するエリアの表示/非表示を切り替える
        機能を追加しました。
        
3. デバッグ・ツールの機能追加
  (1) RX E1/E20のトレース機能にタイムスタンプ表示を追加しました。
  (2) RX E1/E20にプログラム実行中のPC値をステータスバーに表示する機能を
      追加しました。

4. 解析ツールの機能追加
      解析グラフパネル[値の遷移]タブにて、機能強化をしました。

5. RXシミュレータの機能追加
  5.1 トレース・メモリ・サイズの拡張
      トレース・メモリのサイズ指定に、2M、3Mを追加しました。

  5.2 エミュレータと同じ標準入出力の方式に対応
      デバッグコンソールへの標準入出力において、エミュレータと同じ入出力
      方式に対応しました。
      この方式を使用することにより、エミュレータで使用している低水準インタ
      フェース・ルーチンを変更することなく、使用することができます。
      従来方式と今回対応した方式は、プロパティ・ パネルの設定により、切り
      替え可能です。  

  5.3 プログラム実行中のPC表示機能を追加
      プログラム実行中のPC値をステータスバーに表示する機能を追加しました。
      具体的な使用方法は、オンライン・ヘルプやユーザーズ・マニュアルを参照
      してください。

  5.4 トレース機能の改善
      プログラム実行中にトレース・データの収集を停止、再開する機能を追加。
      プログラム実行中にトレース・データの収集のみ停止することにより、プロ
      グラム実行を停止することなく収集したトレース・データを確認することが
      できます。

6. 注意事項解除
  6.1 同名で型が異なる変数の取り扱いに関する注意事項
     【対象】RXファミリ用全デバッグ・ツール
      同名で型が異なる変数(関数の引数を含む)があり、一方が展開表示できる
      型(配列、構造体など)で、もう一方がポインタ変数の場合、プログラムが
      それぞれの存在する位置で停止してウォッチパネルの表示内容が切り替わっ
      たときに、変数の内容が正しく表示されない場合があります。
      ウォッチパネルに変数を登録しなおすと正しく表示されます。または、
      変数名を別々の名前に変更してください。
  
  6.2 RXファミリ用CubeSuite+パッケージの使用上の注意事項
      CubeSuite+のプロパティパネルの「リンク・オプション」タブ中でセク
      ショングループの開始アドレスを変更すると、以下のエラーメッセージが
      出力され、変更できない場合があります。

      エラー(E0200001)
      致命的なエラーが発生しました。
      [エラーの直接原因]
      インデックスおよびカウントは文字列内の場所を参照しなければなりません。
      パラメータ名:count
  
  6.3 RX シミュレータの注意事項
      (1) メモリ書き込みの問題を改修
          プログラム実行中に、パネルの操作によってメモリへの書き込みを行うと
          意図しない命令を実行する場合がある問題。
      (2) ブレーク・イベントの問題を改修
          ブレーク・イベント(アクセス系)で、以下のデータ比較条件を選択して
          データをマスクした場合、マスクが行われない問題。
          - [指定値より大きい (>)]
          - [指定値より小さい (<)]
          - [指定値以上 (>=)]
          - [範囲内 (<=Value<=)]
          - [範囲外 !(<=Value<=)]
      (3) エンディアンによる問題を改修
          SCMPU、SMOVB、SMOVF、およびSMOVU命令で、比較元と比較先、または
          転送元と転送先の領域が異なるエンディアンに設定されている場合、
          実行結果が正しくない問題を改修しました。
		  
  6.4 RX用E1/E20エミュレータデバッガの注意事項     
      内蔵ROM領域を書き換えるプログラムをデバッグする際に発生する以下の問題を改修しました。
      (1) RX630、RX63N/RX631 または RX210グループ MCUで、プログラムROMを書き換える
          プログラムを実行した場合、イリーガルコマンドエラーが発生し、正常にフラッシュ
          書き換えができない場合がある。
      (2) プロパティパネルの「デバッグ・ツール設定」タブで
          「内蔵プログラムROMを書き換えるプログラムをデバッグする」または
          「内蔵データフラッシュを書き換えるプログラムをデバッグする」
          を「はい」に設定して起動し、バスエラー監視許可レジスタで不正アドレス
          アクセス検出を許可に設定している場合、以下のいずれかの処理を実行する
          とバスエラーが発生します。 		  		  
          ・ 内蔵ROM領域へダウンロードする。
          ・ 内蔵ROM領域へソフトウエア・ブレークを設定してプログラムを実行する。
		

V1.01.00 → V1.01.01への変更点

1. 新機能
   ・ RXファミリ用Renesas Starter Kitで作成されたプロジェクトファイルをサポートしました。	

2. 機能改善
   ・ ホストマシンのメモリ使用量を改善しました。
   ・ ビルド処理時間を向上させました。

3. 制限の解除
   以下の制限を解除しました。
   ・フラッシュ・セルフ・エミュレーション設定に関する制限 (No. 2)
      CubeSuiteまたはCubeSuite+ V1.00.02以前で作成した78K0R/Kx3用
      プロジェクトをCubeSuite+ V1.01.00で読み込む場合、インサーキットエミュレータIECUBEへの接続ができません。
      読み込んだ場合は、「フラッシュ・セルフ・エミュレーションの設定が不正です。(E0602206)」というエラーがでます。		  

V1.00.02 → V1.01.00への変更点

 		
1. CubeSuite+の全体の機能追加
1.1 対応デバイスの追加
    RXファミリに対応しました(ビルド・ツール、デバッグ・ツール、解析ツール)。
    なお対応エミュレータはE1/E20です。

1.2 起動時間高速化ユーティリティの追加
    CubeSuite+の起動を高速化する 起動時間高速化ユーティリティを追加しました。

1.3 エディタの機能強化
    エディタ機能を強化しました。主な追加機能は次の通りです。
    ・ オートインデント機能
    ・ エディタパネルの分割機能
    ・ アウトライン表示機能
    ・ ブロック選択機能
    ・ マウスによる表示の拡大、縮小機能

1.4 IDEの機能強化
    ・ プレースホルダの入力機能を強化し、入力できるプレースホルダを選択し指定できるようにしました。
    ・デバッグ専用プロジェクトでのダウンロード時にソースファイルをプロジェクト・ツリーに追加する機能を追加しました。
    ・ フック機能でPythonのスクリプトを指定できるようにしました。
    ・ ビルド・オプションをインポートする機能を追加しました。
    ・ リンク順指定機能に、インポート、エクスポートの機能を追加しました。
    ・ SFR/IORパネルに検索機能を追加しました。
    ・ “プロジェクトと開発ツールをパックして保存”機能で、パック対象のトップフォルダを指定する機能を追加しました。

2. デバッグ・ツールの機能追加
2.1 エミュレータE1でRL78デバッグ時の応答性能改善
    エミュレータE1によるRL78デバッグ時の応答性能を改善しました。
    (デバッグ・ツール接続時間、ダウンロード時間、CPUリセット時の応答時間、ブレーク時の応答時間など)

2.2 エミュレータE1でRL78のフラッシュ・メモリ・プログラミングに対応
    エミュレータE1によるRL78デバッグ中のフラッシュ・メモリ・プログラミング (コード・フラッシュおよびデータ・フラッシュの書き換え)に
    対応しました。

2.3 RL78 IECUBEのプロパティ設定を追加
    RL78 IECUBEのプロパティ・パネルに[フラッシュ・セルフ・エミュレーション設定] タブと [データフラッシュ・エミュレーション設定]タブを
    追加しました。

2.4 V850E2MのE1/E20エミュレータでシリアルOCD対応
    V850E2MのE1/E20エミュレータでシリアルOCD対応を開始しました。

3. 解析ツールの変更
3.1 クロスリファレンス情報出力指定の変更
    デフォルト状態で、解析ツールで使用するクロスリファレンス情報の出力をOFFにしました。

3.2 解析グラフパネル[値の遷移]の機能追加
    解析グラフパネル[値の遷移]タブにて、リアルタイム・サンプリング方式の
    場合に、 実行中のグラフの更新を行うようにしました。

4. Pythonコンソール/関数の機能追加
4.1 Python関数追加
    次のPython関数を追加しました。
    ・project.Change :アクティブ・プロジェクトの変更
    ・project.File.Add :アクティブ・プロジェクトへのファイルの追加
    ・project.File.Remove :アクティブ・プロジェクトからファイルを外す
    ・project.Information :プロジェクト情報の表示
    ・build.ChangeBuildMode :ビルドモードの変更

4.2 Python関数強化
    ・debugger.Download系の関数の引数にフラッシュメモリを初期化を指定可能にしました。
    ・debugger.Watch.GetValue関数の引数WatchOptionを拡張しました。
    ・build.All関数の引数に、ビルド完了の待ち/待たないを指定可能にしました。
    ・build.Clean関数の引数に、アクティブプロジェクトのみを対象にする機能を追加しました。
    ・debugger.Option関数にて、カバレッジ結果を再利用するかどうかを指定可能にしました。
    ・debugger.GetCpuStatus関数、debugger.GetIeStatus関数、
      debugger.GetBreakStatus関数の戻り値を追加しました。

4.3 Pythonコンソール機能強化
    次のPythonコンソールのコンテキストメニューを追加しました。
    ・クリア
    ・Python初期化

4.4 Pythonコンソールのブレーク名変更
    Pythonコンソールからブレーク・ポイントを設定した場合のブレーク名を変更しました。
    (変更前)ブレーク数字
    (変更後)Pythonブレーク数字

5. V850E2 OSタイマ対応シミュレータの機能追加
5.1 Critical Blue 対応

5.2 OSタイマの動作クロックの変更対応

6. 78K0R/Lx3用シミュレータの制限事項解除
  以下3点の制限事項を解除しました。
  ・タイマ・アレイ・ユニット1使用時のクロック選択に関する制限事項
  ・タイマ・アレイ・ユニット0のチャネル5および6使用時の制限事項
  ・外部割り込み要求入力端子0(INTP0)使用時の制限事項

7. 78K0R/Ix3用シミュレータの制限事項解除
  以下3点の制限事項を解除しました。
  ・タイマ・アレイ・ユニット1使用時のクロック選択に関する制限事項
  ・タイマ入力選択レジスタ0(TIS0)の書き込みに関する制限事項
  ・A/Dコンバータ・モード・レジスタ(ADM)の書き込みに関する制限事項

8. RL78 OSタイマ対応シミュレータを追加

V1.00.01 → V1.00.02への変更点

1. 次のデバイスのコード生成機能に対応しました。
  ・RL78/G14, RL78/I1A

2. 次のデバイスのコード生成機能のリビジョンアップに対応しました。
  ・RL78/G13