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次世代携帯電話向けに、業界最高速レベルの1GHz動作と高性能マルチメディア機能を低消費電力で実現したアプリケーションエンジン「SH-Mobile Application Engine 4」を製品化


― ARM®Cortex™-A8採用により当社従来品比2倍の高速動作を実現し、PC並に高性能化する次世代携帯電話に対応 ―


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2009年11月30日
株式会社ルネサス テクノロジ
株式会社ルネサス テクノロジ(本社: 東京都千代田区、取締役会長: 塚本 克博)は、このたび、次世代携帯電話やスマートフォンにおいてPC並に高性能化するマルチメディア機能に対応し、「ARM®Cortex™-A8(注1)」とSHコアを搭載した「SH-Mobile Application Engineシリーズ」を製品化しました。「SH-Mobile(注2)シリーズ」の新シリーズであり、第一弾として、業界最高レベルの性能となる1GHz動作を実現し、フルHD(1920×1080画素)動画対応や高度なグラフィックス描画などの高性能マルチメディア機能を搭載したアプリケーションエンジン「SH-Mobile Application Engine 4(製品名:SH73720)」を製品化しました。2009年11月30日からサンプル出荷を開始します。
本製品の主な特長は以下の通りです。
(1) 「ARM Cortex-A8」搭載により最大1GHz動作を低消費電力で実現
本製品のメインCPUは、高性能かつ低消費電力の「ARM Cortex-A8」を搭載し、45nm低消費電力プロセスの採用により、当社従来品比2倍となる最大1GHzのCPU性能を低消費電力で実現しています。 このため、「Symbian(注3)OS」「Android(注4)」「Linux(注5)」「Windows Mobile®(注6)」などの各種OSに対応可能です。
また、本製品は、「ARM Cortex-Aシリーズ」のプロセッサに対応する拡張機能であるNEON™(注7)テクノロジに対応しています。
(2) フルHD動画、高度なグラフィックスなど高性能マルチメディアを低消費電力で実現
本製品では、高性能かつ低消費電力の当社動画像処理エンジン(VPU:Video Processing Unit)によりフルHDサイズの動画(ビデオ)録画・再生に対応すると共に、グラフィックス機能を強化し、最大2000万ポリゴン/秒の性能を持つImagination Technologies Limited の「POWERVR®(注8) SGX」を採用することにより、高度なユーザインタフェースやゲームアプリケーション等の高速化を実現しています。そして、オーディオ処理に関しては、当社の24ビットオーディオ専用エンジン(SPU:Sound Processing Unit)搭載により、CPUの処理負荷軽減と低消費電力化を図っています。
なお、動画像処理エンジンでは、動画像圧縮規格H.264/MPEG-4 AVC(注9)(以下、H.264)のフルHD動画を30fps(frame par second)で録画・再生可能です。
(3) 携帯電話システムに必要な各種インタフェースを搭載
携帯電話システムに必要な、通信用モデムLSI・液晶パネル・カメラ・メモリカード・短距離無線用LSIなどを接続するための各種インタフェースを搭載しています。
(4) 既存「SH-Mobileシリーズ」のミドルウェア資産を流用可能
本製品は、「ARM®Cortex™-A8」と共に「SH-Mobileシリーズ」最上位のCPUコアで、実績ある「SH4AL-DSP」を搭載しています。このため、既存の「SH-Mobileシリーズ」で培ったミドルウェア資産を流用でき、システムの早期開発が可能です。

<開発の背景>

近年の携帯電話のシステムは大規模化し、通信制御、アプリケーション制御双方においてさらなる進化が期待されます。当社はこの流れに対応し、「SH-Mobileシリーズ」として最先端の通信機能・マルチメディア機能を搭載したLSIを製品化してきました。
今後、特に高機能携帯電話においては、多様化する各種汎用OS上で最先端のマルチメディア・アプリケーションをいち早く搭載し市場投入するため、そのベースとなる強力なシステム・プロセッサのニーズが高まっています。このようなニーズに対応するため、「ARM Cortex-A8」による最大1GHzの高速動作と、従来の「SH-Mobileシリーズ」からさらに強化したマルチメディア機能を併せ持つ携帯電話向けアプリケーションエンジン「SH-Mobile Application Engine 4」を製品化しました。本製品は多彩なアプリケーションを有する携帯電話の早期市場投入やシステムコスト削減に貢献すると共に、従来の「SH-Mobileシリーズ」に新展開を図った本製品を加えることにより、携帯電話端末システム構築時のフレキシビリティを提供します。

<製品の補足>

「SH-Mobile Application Engine 4」は、通信用モデムLSI・液晶パネル・カメラの入出力インタフェースとして、標準規格のMIPI(SM)(注10)(Mobile Industry Processor Interface)を採用。さらにカメラに関しては、1600万画素に対応したカメラISP (Image Signal Processor)の搭載により、外部カメラセンサからの直接入力、もしくは外部カメラISPからの入力の選択が可能です。
また、デジタルTVへの出力機能として、HDMIのトランスミッタIPを内蔵しています。これによりデジタルTVへの出力機能をもつ携帯電話システムの部品点数削減に貢献します。
パッケージは、12mm×12mmと小型の561ピンPoP(Package on Package)対応BGAパッケージを採用しており、システムの小型化が図れます。
今後も、「SH-Mobileシリーズ」は携帯電話システムの進化や高度化に合わせた製品を開発し、高性能、高機能、小型パッケージなどの市場ニーズに対応した製品をタイムリーに市場投入し、さらなる展開を促進していきます。

■ 注記

(注 1)
ARM®Cortex™-A8: ARM Cortex-A8は、ARM Limitedが開発したアプリケーション・プロセッサで、高い性能と電力効率を実現している。
* ARMはARM Limitedの登録商標です。また、CortexはARM Limitedの商標です。
(注 2)
SH-Mobile (SuperH™Mobile Application Processor): 携帯電話システム向けに、通信制御を行うベースバンドLSIと接続して、オーディオや動画などのマルチメディア・アプリケーションを専用に処理する当社独自のプロセッサ。2002年の製品化以来、世界の多くの携帯電話に採用されている。
* SuperHは、(株)ルネサス テクノロジの商標です。
(注 3)
Symbian、Symbian OS、およびすべてのSymbian関連の商標およびロゴはSymbian Software Ltd.の商標または登録商標です。
(注 4)
Androidは、Google Incの商標または登録商標です。
(注 5)
Linuxは、米国及びその他の地域におけるLinus Torvalds氏の登録商標です。
(注 6)
Microsoft、Windows、Windows Mobileは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
(注 7)
NEON™: ARM Cortex-Aシリーズのプロセッサに対応する128ビットSIMD(Single Instruction, Multiple Data)アーキテクチャ拡張機能。
* NEON™はARM Limitedの商標です。
(注 8)
POWERVR®はImagination Technologies, Ltd.の商標または登録商標です。
(注 9)
H.264/MPEG-4 AVC(Advanced Video Coding):
ITU-T (International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector [国際電気通信連合の電気通信標準化部門])および、国際標準化団体である ISO/IEC の共同作業により定められた動画像圧縮伸張規格。
(注 10)
MIPI(SM)は、MIPI Alliance(Mobile Industry Processor Interface)のサービスマークです。
※ その他記載の製品名、会社名、ブランドは、それぞれの所有者に帰属します。

■ 応用機器例

  • スマートフォンやNetBookなどの汎用OSを搭載する携帯情報端末
  • マルチメディア・アプリケーションを搭載する携帯電話端末
  • 動画アプリケーションを搭載するモバイル用途の民生機器

■ 価格

「SH-Mobile Application Engine 4」
製品名
パッケージ 1万個ロット時の価格(円/個)
<税込>
SH73720
(R8A73720)
561ピン
PoP対応BGA
3,000

■ お客様からの問い合わせ先

株式会社ルネサス テクノロジ システムソリューション統括本部
システムソリューション第二事業部 モバイル製品技術部
〒100-0004 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 (日本ビル)
電話 03(5201)5234
[ Webでの問合せ ]

<補足資料>

■ 仕様

項目 「SH-Mobile Application Engine 4」仕様
製品名 SH73720 (R8A73720)
CPUコア ARM®Cortex™-A8/NEON™およびSH4AL-DSP
電源電圧 内部:1.1~1.26V
外部:1.65~1.95Vまたは2.7~3.6V
最大動作周波数 1GHz(ARM Cortex-A8)、400MHz(SH4AL-DSP)
内蔵RAM ・ILRAM:4Kバイト
・RSRAM:2Kバイト
・MERAM:1.5Mバイト
キャッシュメモリ ・1次キャッシュ:32Kバイト命令/32Kバイトデータ分離
・2次キャッシュ:256Kバイト命令・デ-タ混在型
内蔵周辺機能 ・1600万画素対応カメラISP
・VPU (H.264、MPEG-4、MPEG2、VC-1)
・2D/3Dグラフィックスエンジン Open GL ES 1.1/2.0, Open VG
・DMAC×30チャネル
・MMU
・SPU(24ビット Audio専用DSP×2)
・24ビット TFT液晶パネル対応LCDコントローラ
インタフェース ・専用インタフェース (ベースバンドLSI接続等)
・TS(Transport Stream)インタフェース
・HDMI v1.3aトランスミッタ
・ビデオI/O(カメラモジュール直結インタフェース)
・I2Cバスインタフェース
・FIFO付シリアルインタフェース×12チャネル
・サウンドインタフェースユニット×2チャネル
・SDメモリカードインタフェース×3チャネル
・USB2.0 ホスト/ファンクション×2チャネル
パッケージ 561ピンPoP対応BGA (12×12mm、0.4mmピンピッチ)
* OpenGLは、Silicon Graphics International Corp.の米国およびその他の世界の国における登録商標です。OpenVGは、Khronos Group Inc.の商標です。
※ その他記載の製品名、会社名、ブランドは、それぞれの所有者に帰属します。
以 上