AUTOSAR (Automotive Open System Architecture)とは?
AUTOSARとは、肥大化する自動車用ソフトウェアや、その複雑な開発プロセスなど、自動車ソフトウェアに係わる様々な課題を解決するために生まれた標準化の取り組みです。2003年7月に、欧州自動車メーカや車載電装部品メーカが中心となりAUTOSARコンソーシアムを設立し、車載電子制御装置用ソフトウェア・インタフェースやソフトウェア・モジュールの標準化を開始しました。現在は、自動車メーカ、車載電装部品メーカ、半導体メーカ、ソフトウェアメーカなど100社以上がAUTOSARコンソーシアムに加盟しています。
ルネサスは2004年7月からプレミアムメンバとしてAUTOSARコンソーシアムに参画し、ソフトウェアプラットフォームや開発プロセスの標準化に向けた活動を行っています。
AUTOSARの3つの特徴
AUTOSARは、自動車ソフトウェアの再利用性を高め、品質、信頼性の安定化を図って、ソフトウェアに係わるコストアップを抑制する開発プロセスです。AUTOSARには3つの特徴があります。
- レイヤードアーキテクチャ
- AUTOSARでは、ソフトウェアを部品化し、アプリケーションソフトウェアの流用性や再利用性を高めます。

- AUTOSAR方法論
- AUTOSARでは、上流設計から詳細設計、実装までの一連の流れを標準化し、通信ネットワーク、ECU、マイコンの設定を順序立てて行います。
- アプリケーションインタフェース
- AUTOSARでは、アプリケーションソフトウェアを構成する各機能のソフトウェアコンポーネント間のインタフェースを標準化し、どのようなデータをどのような値でやりとりするかを決定します。
ルネサスの取り組み
ルネサスは、2004年7月よりAUTOSARコンソーシアムにプレミアムメンバとして参画し、標準化に深くかかわってきました。そして、AUTOSARのソフトウェアに対応したデバイスドライバであるMCAL (Microcontroller Abstraction Layer)の製品化に注力し、2007年より、ルネサス車載マイコン用MCALの製品化・リリースを行ってきました。また、パートナーベンダと連携し、ルネサスMCALとOSをを統合した各種AUTOSARソリューションを提供しています。
ルネサスがMCAL開発に注力する理由
ルネサスMCALは、マイコンの機能・性能を最大限引き出せるように最適化された実装を行っています。また、半導体ベンダであるルネサスが、マイコン依存部のMCAL (Microcontroller Abstraction Layer)を供給することで、車載ソフトウェア開発全体の最適化を図ります。

AUTOSAR MCALへの対応
ルネサスは、以下の車載マイコンに対応したMCALを開発・検討しています。
- MCALロードマップ

HIS推奨最適化AUTOSARへの対応
HIS推奨最適化AUTOSARとは、AUTOSAR Release 3.1ソフトウェア仕様を、 ミッドレンジマイコン等にも適用できるよう、ドイツの自動車メーカ5社で構成される HIS (Herstellerinitiative Software)が推奨最適化コンフィグレーションとして仕様化したサブセット規格です。
ルネサスは、このHIS推奨最適化 AUTOSARにR32C/100シリーズでいち早く対応し、Elektrobit社と共同で業界初のHIS推奨最適化 AUTOSAR開発環境を提供しています。
ルネサスマイコン対応 パートナーベンダ製AUTOSAR開発環境
ルネサスは、パートナーベンダと連携し、ルネサスMCALを統合した各種AUTOSARソリューションを提供しています。
ルネサスマイコンをベースとしたAUTOSARエコシステム

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